デジタル和紙アーカイブ

デジタル和紙アーカイブ
7,500種類の和紙
デジタル化技術独占性

最先端技術で和紙文化を永久保存

紙文化国際交流協会は、8K超微距スキャン技術を用いた独自のデジタル和紙アーカイブを構築しています。

日本全国の貴重な和紙サンプル7,500種類以上を超高精細デジタル化し、繊維一本一本まで忠実に記録したデータベースを保有。この技術により、伝統和紙の質感や微細な特性を完全に再現したデジタルアーカイブが実現し、研究者や職人、デザイナーなど様々な分野での活用を可能にしています。

8K超微距スキャン技術による高精細デジタル化
7,500種類以上の和紙サンプルデータベース
特許取得済みのデジタル保存・活用技術

アーカイブの主要技術

当協会のデジタル和紙アーカイブを支える革新的な技術をご紹介します。

8K超微距スキャン技術

開発: 2017年 / 最新バージョン: 3.0

和紙の繊維構造を顕微鏡レベルで捉える超高精細スキャン技術。特殊な照明技術と8Kカメラを組み合わせ、和紙の微細な質感や透明度、光の反射特性までを忠実に記録します。この技術により、デジタルデータから実物と見分けがつかないほど精密な再現が可能になりました。

解像度
7680×4320px
色精度
99.8%

和紙物性分析システム

開発: 2018年 / 最新バージョン: 2.2

和紙の厚み、密度、弾力性、吸水性、耐久性など物理的特性を非破壊で測定し、デジタルデータとして記録するシステム。特殊センサーを用いた触感データも取得し、視覚だけでなく触覚情報も含めた総合的なデジタルアーカイブを実現しています。

測定項目
28項目
測定精度
±0.01mm

繊維構造3Dモデリング

開発: 2019年 / 最新バージョン: 1.8

和紙の立体的な繊維構造を3Dデータとして記録する技術。数百枚の超微細断層画像から繊維の絡み方や空間構造を解析し、精密な3Dモデルを構築。この技術により、仮想空間での和紙再現やシミュレーションが可能になりました。

断層画像数
500枚/cm²
データ精度
5μm

クラウドアーカイブシステム

開発: 2020年 / 最新バージョン: 2.0

膨大な和紙デジタルデータを安全に保存し、世界中からアクセス可能なクラウドシステム。厳格なセキュリティと使いやすいインターフェースを両立させ、研究機関や企業が必要なデータを簡単に検索・活用できる環境を提供しています。

総保存容量
1.5PB
利用機関数
143機関

アーカイブの活動内容

協会が取り組んでいるデジタルアーカイブ関連の活動をご紹介します。

希少和紙の収集・記録

全国各地の伝統和紙や失われつつある技法で作られた希少な和紙を収集し、デジタル記録・保存。特に生産が途絶えた和紙や一子相伝の製法による和紙の保存に注力しています。

  • 失われた和紙再発見プロジェクト
  • 地域固有技法の記録収集
  • 古文書に使用された歴史的和紙の分析
  • 職人の技術と知識のデジタル記録

デジタルアクセス提供

収集した和紙デジタルデータを研究機関、教育機関、企業などに提供し、様々な分野での活用を促進。専門家向けの詳細データから一般教育用の簡易データまで、目的に応じた利用形態を提供しています。

  • 研究機関向けデータライブラリ
  • 教育機関向けVR和紙体験
  • デザイナー向けテクスチャライブラリ
  • オンライン和紙博物館

先端技術活用研究

収集したデジタルデータを活用した先端研究を推進。VR/AR技術での和紙体験、AIによる和紙解析、3Dプリンティングへの応用など、デジタル和紙の新たな可能性を追求しています。

  • VR和紙製造体験システム開発
  • AIによる和紙特性分析研究
  • 3D繊維構造モデルの産業応用
  • デジタルツインによる製造最適化

専門家の評価

デジタル和紙アーカイブに対する専門家からの評価をご紹介します。

佐藤研究教授
紙文化国際交流協会のデジタル和紙アーカイブは、単なるデジタル化を超えた文化資源の革新的な保存方法を実現しています。特に8K超微距スキャン技術による質感の再現性は世界最高水準であり、和紙研究に新たな地平を開く画期的な取り組みと言えるでしょう。
佐藤 健一 東京芸術大学 文化資源学研究室 教授
レイチェル・ブラウン
当美術館の和紙作品保存において、協会のデジタルアーカイブは決定的な役割を果たしています。修復前の状態を正確に記録し、適切な修復方法の選定や、万が一の災害時のバックアップとしても機能する、現代の文化財保存に不可欠なシステムです。
レイチェル・ブラウン メトロポリタン美術館 アジア美術部門 保存修復責任者

デジタルアーカイブ応用事例

デジタル和紙アーカイブの具体的な活用事例をご紹介します。

VR和紙博物館

バーチャル和紙博物館

利用者: 国際文化交流基金

デジタルアーカイブの和紙データを活用し、VR技術で体験できる仮想和紙博物館を開発。コロナ禍で実施された国際文化紹介プロジェクトでは、世界各国から仮想訪問者が集まり、日本の和紙文化への理解を深めました。

仮想来場者36万人
対象国52カ国
文化財デジタル修復

国宝級文書のデジタル修復

利用者: 国立博物館

経年劣化した国宝級古文書のデジタル修復プロジェクトにアーカイブデータを提供。同時代・同地域の和紙データを参照し、損傷部分の質感まで忠実に再現したデジタル復元を実現しました。

修復精度97%
処理文書12点
新素材開発

新素材開発への応用

利用者: 大手製紙メーカー

和紙の3D繊維構造データを分析し、伝統的な和紙の特性を持ちながら工業生産可能な新素材開発に成功。医療用特殊包材や高級フィルターなど、現代産業に和紙の優れた特性を活かした製品が誕生しました。

特許取得5件
開発期間短縮60%

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紙文化国際交流協会のデジタル和紙アーカイブは、研究機関、教育機関、企業など様々な分野でご活用いただけます。 アーカイブのご利用方法や可能性についてお気軽にお問い合わせください。