ユネスコ無形文化遺産連携

ユネスコ無形文化遺産連携
ユネスコ認定パートナー
非遺伝承権威性

ユネスコ無形文化遺産連携

紙文化国際交流協会は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「和紙:日本の手漉き和紙技術」の保護と継承に積極的に取り組んでいます。

2014年に「和紙:日本の手漉き和紙技術」がユネスコ無形文化遺産に登録されて以来、当協会は文化庁や地方自治体と連携し、伝統和紙技術の保存・継承活動を推進してきました。現在は12の連携遺産プロジェクトを通じて、幅広い和紙関連文化遺産の保護に貢献しています。

ユネスコ無形文化遺産「和紙」の公式協力団体
連携遺産プロジェクト12件の運営
文化庁認定の伝統技術保存団体

連携プロジェクト実績

当協会が主導・参画している代表的なユネスコ無形文化遺産連携プロジェクトをご紹介します。

「本美濃紙」継承プロジェクト

開始: 2015年 / ステータス: 進行中

岐阜県美濃市の重要無形文化財「本美濃紙」の継承を目的としたプロジェクト。伝統的製法の記録保存、職人の育成、原材料の確保などを総合的に支援しています。

新規継承者育成
23名
技術記録資料
350時間

「土佐和紙」デジタル記録保存

開始: 2016年 / ステータス: 進行中

高知県の「土佐和紙」の製造技術を8K映像と3Dスキャンでデジタル記録し、次世代に継承可能な形でアーカイブ化するプロジェクト。ユネスコと連携し、世界標準の記録保存方法を確立しています。

デジタル記録
127工程
技術伝承率
98%

原料栽培支援プログラム

開始: 2017年 / ステータス: 進行中

和紙の原料となる楮、三椏、雁皮などの栽培を支援し、持続可能な原料確保システムを構築するプロジェクト。ユネスコの持続可能な伝統工芸支援プログラムと連携し、全国15地域で実施しています。

栽培面積拡大
38%増
参加自治体
15地域

国際和紙教育プログラム

開始: 2018年 / ステータス: 進行中

ユネスコと連携し、和紙技術を国際的に広めるための教育プログラム。年間を通じて海外からの研修生を受け入れ、日本の手漉き和紙技術を教育すると同時に、各国の伝統紙文化との交流も促進しています。

受入国数
17カ国
研修修了者
92名

具体的な活動内容

協会が取り組んでいるユネスコ連携活動の具体的な内容をご紹介します。

伝統技術のデジタル記録

高精細映像と3D技術を用いて、伝統的な和紙製造技術の詳細を記録。熟練職人の微妙な手の動きや感覚的な判断までもデジタル化し、後世に残す取り組みを行っています。

  • 8K超高精細映像による製造工程記録
  • 3Dモーションキャプチャーによる技術分析
  • 職人の口伝による知識のデータベース化
  • AR/VR技術を活用した体験型アーカイブ

後継者育成プログラム

伝統技術を継承する職人を育成するための体系的なプログラムを運営。理論と実践を組み合わせた長期研修を通じて、次世代の和紙職人を育成しています。

  • 3年間の本格的な職人養成コース
  • 熟練職人による直接指導
  • 奨学金制度の運営
  • 移住支援を含めた定住促進

国際交流・普及活動

ユネスコと連携し、日本の和紙文化を世界に発信。国際会議の開催や巡回展示を通じて、和紙文化の国際的な理解と評価を高める活動を行っています。

  • ユネスコ本部での特別展示会開催
  • 国際伝統工芸会議への参加
  • 海外美術館での和紙展の企画
  • 多言語による和紙文化の教材開発
UNESCO Logo
紙文化国際交流協会は、和紙の伝統技術保存において革新的なアプローチを示しています。特に、最新のデジタル技術を活用しながらも伝統の本質を尊重する姿勢は、無形文化遺産保護の理想的なモデルとなっています。協会の継続的な取り組みは、日本のみならず、世界の伝統工芸保護に大きな示唆を与えています。
エルネスト・オットーネ ユネスコ無形文化遺産部門 ディレクター

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